五七五で描く「動植物」たち

 詩は、今、まさに「危機的状態」に瀕しているという。その最大の原因は、既成の「形」を捨てて、いわゆる「自由」を得たわけだが、その得た「自由」のなかで今度は何をどうすればよいのか? その方向性を見失なっているということである。
 そこで、もし「形」というものを求めるとすれば、一体、どこに求めたらよいのだろうか? もちろん、それは、各人がそれぞれその人なりの「形」を見つけ出さなければならない。ただ、その一つの考え方として、われわれ日本人は、当然のことながら、母国語である「日本語」を使っている。とすれば、その「日本語」の特性に最も叶ったところに「形」を求めるのが、まさに自然であるだろうし、最も根源的な「形式」が、そこにこそ内在するということになるだろう。そして、われわれ「日本人」の特性に最も叶った「形式」とは、言うまでもなく、「五・七・五」という形になるわけだ。つまり、「五・七・五」という形こそは、最も「日本語」の特性に叶った、最も根源的な「形式」になるということである。
 さて、日本においては、長く「文字」のない「口承時代」がつづき、やがて、中国の「文化」とともに、いわゆる「文字」が入って来たわけである。そして、その中国の「文字」を使って、いわゆる<話し言葉である「大和言葉」を「漢字」で表記するようになる>わけだが、それが、まさに『古事記』や『万葉集』であるとともに、それらはすべて「漢字」(万葉がな)で書かれているものである。そして、『万葉集』以後は、「和歌」よりも、むしろ中国の「漢詩」を真似て、盛んに「漢詩」が作られるようになるわけであるが、やがて、「万葉がな」から、例えば、「安」から「あ」、「似」から「い」という感じで、いわゆる「ひらがな」がつくり出され、その「ひらがな」と「漢字」とを組み合わせた「文体」で、話し言葉である「大和言葉」が表記されるようになるとともに、中国の「漢詩」に対抗した、日本独自の「和歌」が確立することにもなるわけだ。それが、いわゆる『古今和歌集』であり、その形式が、いわゆる「五・七・五・七・七」という形式になったのも、それこそが『日本語」の特性に最も叶った「形式」であるとともに、最も安定した、最も美しい<根源的な『形式」>になるからであろう。
 それでは、その「五・七・五」という形式で、一体、何を表現するのか? 例えば、和歌、連歌、俳句、川柳、狂歌、その他が、いわゆる「五・七・五」(或いは「五・七・五・七・七」)という形式をとるわけだが、そのなかで、短歌、俳句、川柳が、今日でも幅広い底辺とともに、根強い人気を得ているものである。そして、短歌には短歌の、俳句には俳句の世界があるというように、それぞれ「独自の世界」を持っているものであり、それは、それでよいわけである。ただ、短歌でも俳句でも、一般に「自然」(花鳥風月)は素材であって、花鳥風月そのものを描くのではなく、重点は、むしろ人間の「心」の方にあるわけである。そこで、その重点を自分の方ではなく、むしろ対象の方に向けて、「自然」(花鳥風月)そのものを描いてみたら、一体、どうなるのか? 五七五で描く「動植物」たちというのは、まさにそういう一つの試みなのである。つまり、動物なら動物の特徴をとらえ、その「姿」を生き生きと描き出すことによって、その対象の「本質」を生き生きと浮かび上がらせるとともに、その対象の「いのち」にふれるというところに重点を置くということである。また、なぜ「三行」にするのかと言えば、それにはあまり深い理由はなく、一般にはその方が読みやすいということであり、また、旧かなづかいにすることによってこそ、初めて、日本語の「美しさ」にふれることができ得るということである。
 
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.17 2010 未分類 comment0 trackback0

五七五で描く「動植物」たち(作品が読めるサイト紹介)

 われわれの誰もがよく知っている<実にいろいろな動植物の「姿」が生き生きと描かれています>ので、多くの人たちにとって興味や関心のもてるものではないかと思います。
ところで、その<五・七・五で描く「動植物」たち>というのは、パブーというサイトで見ることができます。それは、http://p.booklog.jp にアクセスすると、サイトの画面が出てきます。そこに「カテゴリ」というアイコンがありますので、それをクリックすると、いろいろなジャンルが書かれた画面が出てきます。その画面から「詩」というアイコンをクリックすると、「カテゴリ」の表示が「詩」の表示へと変わります。そして、その右隣りの「総合」というアイコンがありますが、それではなく、「新着順」というアイコンをクリックし、その次に、「有料」というアイコンをクリックすれば、そこに「1~6」までの<五・七・五で描く「動植物」たち>の作品が画面に出てきますので、それをクリックすれば、作品を「試し読み」できるようになっていますので、もし「動植物」に興味がありましたら、たずねてみたらどうでしょうか。それなりに楽しめるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
.17 2010 未分類 comment0 trackback0
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